金属の劣化について
今日は私から整備の話をさせていただきます。
と言ってもお客様の車輌ではなく妻のバイクですが・・。
先日のサーキット体験走行以来エンジンの振動が気になる様になりまして、
どうも調子が良くなかったのです。
調子のよいボクサーはアイドリングでブルブルと鼓動感があっても、
回転を上げるとブルブルがブーンと振動が無くなりモーターの様に回る(と感じて)のですが、
回転を上げてもブルブル振動しっぱなしになってしまいまして。
バルブクリアランスか同調に問題があると考えて先日調整をしてみました。
すると案の定バルブクリアランスがずれていましたので、
規定のクリアランスに合わせてヘッドカバーを締めようとナットを締めていきましたら・・・
フッと途中からナットを締める手ごたえが消えてしまい、
いつまで経っても締まらないのです。
そう、ネジ切れてしまったのです。
指定トルクのはるか手前の力で感触もなく切れてしまいましたので、
注意の使用がない状況でした。
ボルトに崩れたネジ山が詰まってしまっています。
ヘッドは加熱と冷却と振動にさらされますので、
何万キロもの距離と20年の歳月で劣化してしまった様です。
旧車と付き合うには避けて通れない部分ですが、
この様な場合でも1台1台車輌のコンディションやオーナー様の都合に合わせて
修理整備させていただきます。
また、BMWは古い車種もパーツの供給が安定していのが大きな魅力です。
20年前のバイクに部品の不安がなく乗れるメーカーは、
世界中探してもBMWだけではないでしょうか。
今新車で購入していただきますと、
2030年になってもも安心してお乗りいただけるかもしれませんね。