S1000RR 走行研修
S1000RRの研修に行って参りました。
しかも豪華なことにフォレストサーキットを1日貸切まして、
S1000RR以外にCBR・GSXR・ZX10R・1198Sなども比較試乗できるといういたれりつくせり。
R1は新車につき車重や大きさの比較だけで乗れませんでしたが大きさの違いは実感。
実際は写真で見るより差がありまして、S1000RRはCBRの次にコンパクトでした。
走行はほんの少しだけウェットパッチがあるものの、ドライ路面。ただし気温は5度6度くらいでしょうかとても寒かったです。
僕のS1000RRの感想は、「乗り易い!」
バイクもそうですが、他人の自転車に乗ると違和感があるものじゃないですか。S1000RRは初めて走るサーキットで初めて乗ったのに全く違和感なくて、これ自分のバイクなんじゃないかしらと錯覚してしまうほど(ホント乗って帰っちゃおうかなと思ってしまいました)。
GSXRに乗った時の様な思い切りフロントタイヤに乗っている感じもなく至ってニュートラルなハンドリング。
前日に見たストリップモデルでも、ラジエターの前後に隙間が多く、エンジン搭載位置はそれほど前に寄せてない印象でした。
それでいてクラスで最もスイングアーム長があるということは、よほどエンジンがコンパクトだということなのでしょう。
解説及び先導をして下さったのは戸田隆さん山田純さん鎌田学さん齋藤栄治さんの4名。
プロライダーの方達が口を揃えて言っていたのは、モードチェンジによる変化の判り易さと電子デバイスによる安全性。
他社のモードチェンジは差が判りにくいのだけれど、S1000は各モードの違いが明確な上にABSやDTCにもリンクして絶妙だそうです。
実際に乗った時の感想は、
「あれれ、怖くないな。」
「なんだか楽に曲がれちゃうぞ。」
「それじゃ次周はもうちょっと頑張っちゃおうかな。」
「おわっ、レースモードにしたらレスポンス変わりすぎ!」
(実は立ち上がり加速に驚いてリアブレーキに触れたら尻が流れてしまいましたが、ABS制御で何事もなく復帰)
「それじゃレインモードに戻して、次は体重のかけ方を工夫してみようかな。」
「まだまだ全然怖くないな。もっとチャレンジしてみようかな。」
「あっふくらんじゃった!・・・っとっと。(進入も立ち上がりも転ぶ気しないので修正しやすいのです)」
「このABSやDTCって公道やワインディングを走る時ものすごく安全性につながるな。」
「これは、公道もサーキットも最も安全に楽しめるSS!という売り文句がいいかな。」
などなどいい意味で緊張せずに、ライディングやライン取りのことだけに集中して乗ることができました。
その後他社モデルとの比較ということで、最もキャラクターが違うであろう1198Sにも乗ってみました。
「おっエンジンドカドカしてるな。でも想像よりマイルド。」
「748や998よりとっつきやすいな。案外とっつきやすいのかな。」
「うわっ、スッゲー曲がる! やばいなS1000より曲がるんじゃないか?」
「次はもう少し頑張っちゃおうかなー・・・っとウワー!」
「全然曲がんない! 無理無理!」
「危ない危ない。一直線で壁に飛び出すかと思った。」
(とこんな感じで3回に2回は上手く曲がれず・・・)
結論。
サーキットだけしか走らないなら1198Sも面白いけど、S1000RRならサーキットもワインディングも両方安全に楽しめる。
特に何があるかわからない公道でその差が大きいのではないでしょうか。
家から走っりだしてワインディングを楽しみ、また街に帰るという状況でも、S1000ならどのステージでも乗り易い。
ABSとDTCのおかげで怖くないから積極的に練習できて、いつのまにか上手くなっちゃう。
1台でいろいろ楽しみたい方にオススメ!
クラスNo.1の軽さとパワーに目が奪われがちですが、
ノーマルで300キロ出るバイクに誰でも安心して乗れるってとんでもないと思うのです。
おまけ話ですが・・・
つい先日、世界中のSSを集めてどのバイクが一番早いかを競うマスターバイク2010が開催されたそうです。
マスターバイクとは、各国代表の走れるモータージャーナリスト(16名?)達が全てのバイクを走らせ、それぞれの合計タイムでどのバイクが優れているかを競うもの。
そんななかDUCATI・APRILIA・KTM・MV・HONDA・YAMAHA・SUZUKI・KAWASAKIなど並みいるメーカーを抑えて見事No.1に輝いたのがBMW S1000RRだそうです。
まだネットでもあまり引っ掛かってこない最新情報ですが、これから発売される雑誌で紹介されることでしょう。
つまりS1000RRとその電子制御は、誰が乗っても安全かつ速く乗り易いバイクだということを他モデルとの直接比較でも証明されたということです。
これって結構スゴイですよね。
ちなみにポルトガルで行われた試乗会でも、開始時はハーフウェットだったにも関わらず1台も転倒しなかったそうです。
(純さん曰く、「たいてい血の気の多いイギリス人とかが4人や5人は転ぶんだけどね。誰も転ばないのって普通あり得ないんだよ」)
転びにくい・・・事故にあいにくい・・・ということは、家族・・・仕事・・・修理代・・・
全てに優しいということですね。
店長から借りていったツナギにはペラッペラのバンクセンサーが付いていまして、無理膝スリながらスライダーのお世話にもなりました。
(普段ヒザなんて擦れないので、完全にS1000効果で間違いありません。)
まだまだ積極的に乗れそうなので、練習したら縦に削れる様になれるかも!
(「そのバイクの性能のおかげだということを忘れるな!」っと言われそうですが・・・)
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