motorradshonan毎日ブログ

BMW Motorrad 正規ディーラー モトラッドショウナンのスタッフブログです。

寄木に触れて

先日本間さんと言う箱根寄木細工の職人さんの工房を訪れたのですが、その際に印象に残ったお話がありました。

館長の本間さんは、御歳86歳、事実上職業選択の自由がない時代に16から家業でもあった寄木細工職人となり70年現役です。展覧会でも数々の受賞をされていらっしゃるのですが、出品をする様になったのが最近な為に、85歳にして入選かつ新人賞を受賞したりされていました。

本間さんが、小学生の寄木体験の場で子供達の質問に答えていらした際に、『寄木の仕事が、素晴らしい伝統工芸でこれは残していかなければならないと思う様になったのは45歳の時』とおっしゃりました。昔の職人さんの技術を再現すべく、古い作品の複製に取り組んだ際に、先人の技術に心を打たれたのだそうです。それまでは、生業としての意味合いが強かったのかもしれません。 伝統職人=何か信念がをいお持ち・・・と勝手にイメージしていたので、すごい方なのに案外遅咲きなんだなあと思いました。

もうひとつ印象に残ったのが、86歳とは思えないほど頭の回転が速くて、子供達との受け答えにも即答明答で驚きました。うちの近所の御先輩方を見ると、正直70代でも60代でもももっと年寄りじみてしまっている方が多く感じていますので本当に驚きました。

『常に新しい事、新しいデザイン、細工、技術を考えている。』

と、言うこの思いが、心も身体も若々しくしているのかも知れません。作業をよく見ると指先も腕も筋肉質で手先に震えなど一切ありません。

体質や個人差はあるでしょうが、思いの力って凄いな、と感じた次第です。

新しい物を否定せずに、常にトライして行く気持ちを見習わなきゃな、と思いました。

職人技や伝統工芸の継承ほど難しい話ではありませんが、本間さんの元気すぎるほどお元気な姿を見て、私自身これからも新しい技術やバイクに刺激を受けて挑戦して行きたいですし、そんな心持ちでBMWの新たな技術や体験を紹介したいと思いました。

ご興味をお持ち頂けるものがあ新しい技術、新しい車両にトライしてみませんか?


                                 市東