NEW F800R - motorradshonan毎日ブログ

試乗研修最後の１台はNEW　F800Rを紹介します。

ヘッドライト回りのデザインが変わっただけかと思っていましたが、
フロントサスペンションが上下さかさまの倒立フォークになり、
ブレーキキャリパーもラジアルマウントという作動性の良いものになっていました。

また、日本仕様ではリアサスペンションのダンパーをボタンで調節できるESAと、後輪の空転による横滑りを抑制するトラクションのASCが標準装備されました。もちろんABS・グリップヒーターも標準装備です・
同クラスのライバル車種と比べ２歩３歩上の安全性・快適性を備えているわけです。
快適性は疲労軽減につながり、疲労軽減は安全性につながります。
この機能により、オーナーの事故や怪我のリスクを減らし、より長くバイクライフを楽しんでいただくことができると思います。

試乗前の座学で、「フロントサスの動きがよくなりましたよ」と説明をうけましたが、
今までのF800Rで６９ツーリングに行った際にもよく走るなあと感心していた上に、
気温２度の雨天走行と言うことで私には新旧のサス差を感じることはできませんでした。

しかし今回さまざまな車種に乗ったなかで一番驚いたのがこのF800Rでして、正におダークホースでした。雨の中乗った車種たちの中で最も楽しく最も緊張せずに乗ることができました。
他の車種の試乗は、前後タイヤのグリップ感に不安を感じて怖かったりあまりバンクできなかったり。
また、思っているより曲がってくれないのでコースの外側にはらんで行ってしまったり。
とにかく楽しいより怖いが先行してしまい、走行時間が終わるのをまだかまだかと待つ有様でした。
そんな中でF800Rだけ前後のグリップ感を安心して感じられ、
わずかなバンク角でも思いの通りに曲がってくれ、唯一楽しい楽しいで周回を重ねました。
「早く時間が終わらないかな・・・」ではなく、
「これならもっと乗っていたいな・・・あれ、もう時間終わっちゃうの」と、
言った具合です。

こんなコンディションですら楽しいバイクですから、
サーキットでも峠でも楽しいことこの上ないはずです。
更にパニアケースやトップケースの装着で旅にも使えます。
使い方を我慢することが無いのです。

パワー・大きさ・重さ・安全性・快適性・積載性、全てを高水準で備え、
お値段は控えめなオールマイティモデル。

F800Rはベテランからビギナーまで、
貴方のバイクライフを楽しくしてくれる車両ですよ。

ちなみに以下が今回用意された競合モデルです。